ニガヨモギ [アブサン 苦艾酒 緑の魔酒] ベルモット wermut 防虫剤 伝統と創作 エデンの園から追放された蛇が這った跡から生えた植物 worm wood バイキングでは死の象徴 [Absinthe] [Artemisia Absinthium] [youtube] [] [サントニン Santonin] 芸草(うんそう) |
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[1876 Edgar Degas、L'Absinthe] Ellen Andrée, actress Marcellin Desboutin, printmaker |
1901 Picasso, Absinthe Drinker . |
1887 Lautrec, Portrait of Vincent van Gogh |
1887 Gogh, Still Life with Absinthe |
杉玉 酒林
[マンドレイク Mandrake] [11c Tacuinum Sanitatis 健康全書] [1807 Colebrooke]
生合成 Biosynthesis
物質代謝metabolism:物質の変換
異化 catabolism :外部基質の分解反応
同化 anabolism :生体高分子の合成反応
エネルギー代謝 :生体活動に関わる化学エネルギーの出入りや変換
力学エネルギ;筋肉、鞭毛、繊毛、細胞分裂
電気エネルギ:発電器官、神経伝達
光エネルギ:発光
生体合成物質 Synthetic organism
1)アミノ酸、糖、脂肪酸、核酸など 生体は構成成分である生体分子を作り出す
2)ホルモン、フェロモン、毒素など 生物が生育する上で必要不可欠ではないと考えられていた化合物
テルペノイド系化合物 terpene
「リモネン」レモンなど柑橘類全般の果皮に含まれる香気成分.溶剤や接着剤原料など。発泡スチロールの安全な溶剤
「メントール」爽やかな芳香を持ち、歯磨きやチューインガムなどの菓子や医薬品に清涼剤として用いられている。
受容体活性化チャネルを刺激し冷感を引き起こす
「スクアレン」肝臓や皮膚で800mg/日程度生合成される脂質。サメが浮力を得るために肝臓に蓄える
「コレステロール」動物細胞の生体膜の構成物質。生体の主要な生体分子。液晶の原材料。
「カロテノイド」植物色素。動物に吸収されるとビタミンAとなる。
「ビタミンA、D、E、K」
「ユビキノン」。細胞膜に存在する電子伝達体の1つ。米国ではコエンザイムQ10の名称でサプリメントとして広く用いる
「クロロフィル」葉緑素。光エネルギーを効率よく吸収して化学エネルギーへと変換する。光アンテナとしての役割
「ヘム」ヘムの鉄原子が酸素分子と結合することで、ヘモグロビンは酸素を運搬している。
「胆汁酸」食事由来の脂質を乳化して混合ミセルを形成し、その消化を助ける。大半は腸管から吸収されて再利用される。
「天然ゴム(イソプレンゴム)」
1)ゴム:アルコールに不溶だが、水を含ませると膨潤してゲル状になり、粘質のコロイド溶液となる植物由来の物質
2)レジン(rejin):水に不溶だがアルコールには溶ける植物樹脂はと呼ばれる。アラビアゴム
3)キサンタンガム:近代の発酵工業による物質。食品の粘度を調整したり、接着剤、水彩絵具の基質。水溶性ゴム
4)ラテックス:植物の樹液から採取凝固。
チクルから、チューインガム。
パラゴムノキから、ラバー消しゴム
ガタパーチャから、海底電線の被覆材。ゴルフボール。歯科用充填剤
「アブシジン酸」休眠や生長抑制、気孔の閉鎖などを誘導する植物ホルモン。乾燥などのストレスに対応して合成される
「パクリタキセル」抗がん剤。太平洋イチイの樹皮から分離された物質。
ポリケタイド系化合物
「エリスロマイシン」抗生物質。呼吸器系への感染症。クラミジア、梅毒、淋病に対処
「テトラサイクリン」抗生物質。微生物のタンパク質合成を阻害し、抗菌スペクトルを呈す
「アフラトキシン」人に対する急性中毒
「クルクミン」カレーのスパイスであるウコン(ターメリック)の黄色色素
抗生物質(antibiotics)とは、微生物が産生し、ほかの微生物の増殖を抑制する物質の総称
ロバスタチンアルカロイド化合物 alkaloid
「アコニチン」トリカブトに含まれる猛毒成分(1986トリカブト保険金殺人事件)
「アトロピン」ナス科植物に含まれる猛毒成分。パーキンソン病、サリン、ガス中毒の治療(1995地下鉄サリン事件)
「アリストロキア酸」ウマノスズクサ類に含まれる。腎毒性がある
「アレコリン」ビンロウに含まれる。興奮、刺激、食欲の抑制作用。縮瞳薬として眼科で利用される
ビンロウジ果実を石灰とともにコショウ科キンマPiper betleの葉に包んで咀嚼して一過性の精神高揚を楽しむ)
「エフェドリン」麻黄に含まれる。鎮咳効果。鬱血除去薬 気管支拡張剤、交感神経興奮剤
「カフェイン」コーヒー豆、緑茶、紅茶に含まれる。強心・医療用覚せい剤。中枢神経刺激薬
「カンプトテシン」抗がん活性があるが、溶けにくく有害な副作用もある
「キニーネ」キナの皮に含まれる。マラリアの特効薬として使われる。トニックウォーターに苦味剤として添加
「クラーレ」アマゾンで矢毒としてつかわれた。数種類のつる植物から作られる。神経の伝達を遮断する。
消化管からは吸収されないので、捕獲した動物を食べても問題ない)
「コカイン」コカから抽出。中枢神経興奮作用。粘膜の麻酔に効力があり、局所麻酔薬として用いられる。
シャーロック・ホームズが依存。1903コカ・コーラはコカインの使用を中止しカフェインに)
「コルヒチン」痛風の特効薬。種なしスイカの作出にも用いられる
「スコポラミン」ナス科などに含まれる成分。乗り物酔い止め薬。散瞳、レンズ調節の麻痺、心拍数の上昇、消化管の緊張運動の交感神経抑制
「ストリキニーネ」マチンに含まれる成分。脊髄に対する強力な中枢興奮作用を持つ
「ソラニン」ジャガイモの芽や皮に含まれる。溶血作用を示し、頻脈、頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などを起こす
「タキシン」イチイの果肉を除く部分に含まれる。症状が急速に進むため、死ぬ寸前まで気付かない
「テオフィリン」茶葉に含まれる苦味成分。利尿薬、気管支喘息治療薬
「テトロドトキシン」フグなどが持つ猛毒成分。経口摂取では青酸カリの850倍の毒性を持つ。麻痺は急速に進行し24時間以内に死亡する
「ドーパミン」覚醒アミン。中枢神経系に存在する神経伝達物質。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。
「ニコチン」タバコ草に含まれる。人体への影響は弱いが依存症になる傾向大。毛細血管を収縮させ血圧を上昇させる
「ビンカアルカロイド」細胞分裂阻害作用があり抗がん剤として用いられる
「ベルベリン」キンポウゲ科オウレン、ミカン科キハダの成分。止瀉薬。抗菌・抗炎症・中枢抑制・血圧降下などの作用
「モルヒネ」アヘンより抽出される。中枢神経抑制、鎮痛効果。依存性のきわめて強い麻薬。夢の神モルペウス (Morpheus)
南北戦争で広く使用され、軍人病(モルヒネ中毒)による40万人を超える被害者を生み出した。
「リコリン」ヒガンバナ科の植物に含まれる毒。飢饉にヒガンバナを食するときに、数日間流水にさらす。矢毒として利用。