Shiro's
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2010 提出サイト 2008機械仕掛の神 多摩美術大学
高橋士郎

mov「キネチックアート2010」
人間の作り出す機械は、想念と現実を連結する。すなわち、機械は物事の類推関係・構造類似性・概念体系を 譬喩し、思考に構造を与える。また、機械を使用するときの、重力慣性・摩擦対偶・ 固有共振などの触覚的体験は、人間関係や人間的な思索を喚起して、人間や物にたいする愛着に連鎖する。このようにして、機械に対する嫌悪感は、人間性の正と負を連結する。
魔術師・技術者・芸術家たちは、神話的魔術機械・形而上学的科学機械・実証的産 業機械を発明してきた。 現代のコンピュ−タは三次元的軌跡・球面機構・座標の位相・二重振動などのシュミ レーションを実現し、知的表現の領域を拡大している。

01)機構の学習

剛体機械平行軸四節機構を学習する。
機素:自由度・対遇・接触
確動:加工精度・許容精度・摩擦
作例mov 板材mov 複合材mov 機構例
[youtube] [] [four bar linkage]

課題1:与えられた機構を学習する。
学習機構A 学習機構B
スチレンボードの4節の形態を付加・消去・変形・比例変換などの手法で展開し実験する。
動画撮影し、Youtubeにアップして提出とする。


02)問題の発見 キネチックアート

a. フレームの拡大
新媒体藝術 機械のメタファ
[デュシャン][カルダー] Circus
ティンゲリリッキー

b. サンプル実験
機械仕掛の神 試作実験動画  [tube]

課題2:サムネール多数、各自ポストイット1冊分を描く。作者名と、そのメッセージ(キーワード)を記入する。
教室壁面にピンナップして分類する。
コマ取りクローズアップ撮影で提出。

03)可能性の探究
アイデアの着想と拡散

a. 造形能力の予想
(造形技術・製作時間・完成度)
素材と加工技術 構造 生成 環境

b. 機構原理の実験
重力 固有振動数と共振

課題3:アイデアスケッチ3点(A4縦)をスキャナ入力する。
A;実績案(第一課題の作品案)
B;新提案(現実可能な作品案)
C;挑戦案(発展的な作品案)
画像データをgif 600x600 d.t.p.に変換し、e-mail添付送信して提出とする。

04)基本設計 アイデアの収斂 

a. 美的要素
造形要素の取捨選択(重要度,主役)
形態ゲシュタルト:点・線・面・塊
形態のメタファ:抽象表現・具象表現

b. 機構実験
機構動作:自由度・確動性・二重共振

課題4:決定案の製作計画をA4縦で提出する。
また、原理模型・試作機構・駆動部品・制御部品などを調達する。

05)部品加工

1) 部品と素材の調達 在庫部品
工具と治具:切削工具
機械加工:タッピング・ボール盤・帯鋸盤
構成部品:モータ・クランク・リンク・ベアリング
安全性:電気法・製造者責任法
耐久性:個展1週間

2) 会場展示の担当分担
作品配置・二次電源・照明器具・導入案内

課題5;部品調達

06)組立加工

現場設置 現場試運転

安全性点検

課題6;展示品の仕様書をA4縦で提出する。
姿図(寸法・動作範囲・材質・色彩)
電源(電圧・消費電力・制御方法)
質量および設置方法

作品タイトル・作者名
作者の美的メッセージが重要です。詩的なタイトルを表示してください。

07)展示設営

1)作品配置
2)照明計画
3)表題およびメッセージ表示板

課題7:オーキャン展示
1階通路の天井配線ラダーに懸垂設置して2日間連続運転する。
危険な作品、および破損盗難などの恐れのある作品は撤去します。メンテナンスフリーが展示条件です。

展示企画書 News release

08)撤収と記録保存

作品キャリアとして、各自のサイトにアップする。

情報の送り手と受け手・媒体のデザイン
主観的表現:形態の美的表現・構造と表面・動作軌跡の表現・表題
客観的表現:着色組立図と部品番号・部品表・性能表・仕様表
制作プロセスの表現:機素の原理説明・用語・試作の記録・原理模型

課題8:サイトアップ html