7000年前(縄文早期)佐賀県東名遺蹟「木製編みかご400点出土)
2008年北海道恵庭市柏木町の「柏木川4遺跡」で、約3200年前のものとみられる布を発見したと発表した。
布片は長さ1.2m、幅0.6mの範囲に固まっており、推定される全体の大きさもこの時代のものでは国内最大級。
「捩(もじ)り編(あみ)」「編布(あんぎん)編み」という方法で模様を編み込んでおり、模様を編み込んだ布としては国内最古。
縦糸と横糸の間隔を変えるなど、 少なくとも三種類の網目模様が確認された。
太い横糸に細い縦糸を絡ませて複雑に編み込んだ布であることが判明。編み込み方法は数種類あり、表と裏の模様が違うほか、穴を開けたり溝を付けるなどの細工も施されていた。糸の間隔を変えたり穴状のすき間を編み込むなど、さまざまなデザインが施されている。
材質は植物性の繊維で、糸は十数本の植物繊維をよって作ったとみられ、太さは3-5mm。
縄文期の布は山形県高畠町の「押出(おんだし)遺跡」や小樽市の「忍路土場(おしょろどば)遺跡」などから出土しているが、模様のある編み布は初めて。2007年6月に国宝に指定された函館市・著保内野(ちょぼないの)遺跡の「中空土偶」など、予想以上に高度な技術を持っていたことをうかがわせる出土品も見つかっている。
墓から出土した赤ちゃんの手形がついた土製品。北海道恵庭市/柏木川4遺跡(縄文時代 約2,500年前)