美を創作表現する者にとって、論文を書くということは、自己を分解し客観する破壊行為のように思える。

 抽象的な思想を現実の形に表現しようとする方向と、渾沌とした現実を観察して抽象的な言語に体系化しようとする方向は、相反する方向のように見えますが、視点を移動して鳥瞰してみれば、同じ創作研究の円盤上を回っているに過ぎないでしょう。

 創造と破壊の循環は、やがて螺旋を描き、高度なものに向かって上昇するはずである。

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