演奏と練習方法

ケーンペーット
最も一般的なタイプで、8対16本の竹管からなり、中ぐらいの大きさ(90cm~1.4mぐらい)
合奏に使うならAmスケール標準(一番低い音がAの全音階2オクターブ)、モーラム用にはGmスケールやFmスケールが一般的。最も一般的なタイプ、ケーンペーット(8対16本)のタイプでの説明です。
ここではポンラン楽団等で他の楽器と合奏するときに標準的に用いられるAmスケール(最も低い音と最も高い音がA)のケーンを想定しています。
お持ちのケーンがGmやFmの場合はAmスケール標準であると想定して読んでください。

ケーンガオ
9対18本の竹管からなり、最も大きく長いタイプ。 2.5mほどのものから、昔は5mに達する物もあっそうが、現在では運搬が大変だったり演奏するのにより多くの息を使うことから演奏者は非常に少なくなっているそう。
また、現在では合奏等で1オクターブ下を担当する1.5m程の扱いやすいタイプもあり、 単にケーンヤイ(大きいケーン)と呼ばれることもありる。この場合は左右の8本目はケーンペーットと同じ音。

ケーンチェット
7対の竹管からなるタイプ。
タイ中部の人もタイの古典音楽を演奏する楽団で使うことが有る。
ケーンペーットとの違いは竹管が一本少ないだけ。

ケーンホック(ケーンサーム)
もっとも小さいケーンで3対6本の竹管で構成される。
元々は子供が吹いて遊ぶ為のものと言われているが、
5つの音階をもつケーンの基本のメロディーであるラーイノーイやラーイポサーイを演奏することができる。

音階

16本の竹管がありますが、このうち二つは同じ音なので全部で15個の音階があります。
低い音から順に、ラ シ ド レ ミ ファ ソ (重複のソ) ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ

順番通りに並んでいるわけではないく、土地の歌を演奏したり和音を鳴らすのに都合が良いような並びになっています。
この順番がばらばらに感じられて最初にドレミを覚えるのを難しくする原因でもあります。

図の中で「A-」と書いてあるのは低いラ、「A」は真中のラ、「A+」は高いラを表します。
真中のソは二箇所あります。音域は2オクターブ、半音階は有りません。

指の位置

図は上から見たところです。
最初に覚えなければいけないのは、どの音がどの位置にあるか、それと、どの指でどの穴を押さえるかです。
ケーンペーットはそれぞれの側に8本の竹管があって、体系的に指の役割を分けています。

ここでは自分から見て最も手前にある管を第1管、一番遠い管を第8管と呼びます。
それぞれの指は以下の指穴を押さえる役目とします。

親指は第一管だけに使う。(最も手前の管)
人差し指は第2管、第3管の二本の管に使う。
中指は第4管、第5管の二本に使う。
薬指は第6管、第7管の二本に使う。
小指は第8管だけに使う。

ただこれはあくまでも基本であり、慣れてきたら演奏する曲によってスムースに指が運べるように変えてかまいません。

最初の音階の覚えかた

まず、「胸」についているヤニを少しむしって(直径5mmぐらい)、 自分から見て右の一番遠い管(第8管)と、その手前の管(第7管)の指穴を塞ぐようにくっつけましょう。
ヤニでふさいだ穴は息を吸っても吐いても鳴りっぱなしの状態になるので、高いミとラの音が常に鳴っていることになります。
ここではこの状態を図のように表すことにします。黒い部分がヤニで塞いだ指穴です。

指を使わずに息を吐いたり吸ったりしてこれらの音が鳴っていることを確かめましょう。
吹き口から息が洩れないように、そしてゆっくり吐いてゆっくり吸って、長い音が出るようにしましょう。

次はドからシまで順番に鳴らします。どの音でも穴を二つづつ塞ぎます。
例えば「ド」なら、1オクターブ離れた二つのドが同時に出ている状態です。
ラの場合は右手のみ、ファの場合は左手だけです。図の灰色の部分は指で閉じていることを示しています。
最初は一音ごとに息を「吐いて、吸って、吐いて、吸って」と4回づつならしていきます。

C ド D レ E ミ F ファ G ソ A ラ B シ
C D E F G A B

これができたら次は一音毎に2回鳴らします。
ド(吐く、吸う)、レ(吐く、吸う)、ミ(吐く、吸う)、という感じで何周でも慣れるまで練習します。

最後は一音毎に1回、ド(吐く)、レ(吸う)、ミ(吐く)、と、これも何周でも練習します。
この楽器は、指の位置に慣れるのに結構時間がかかります。
完全に慣れるまでは毎回練習する前にドレミを再確認したほうが良いでしょう。

ヤニで穴を閉じる意味
E+とA+をヤニで閉じておくと、ミとラが鳴りっぱなしなので音の響きはマイナー調になります。
ポンラン楽団で演奏される曲にはAmが非常に多いので、そのような曲ではこのまま演奏してもマッチします。
この鳴らしっぱなしの音はドローンと呼ばる効果で他の民族楽器でも見られますが、ケーンの音の特徴でもあります。
最初はE+にあるヤニが右手薬指ではっきり認識できるので、これを目印にすると良いでしょう。
慣れたらE+のヤニは外してもかまいません。

タイ式楽譜の読み方
タイで楽器を習う時に使われるのがタイ式楽譜です。中部地方の楽器でも、イサーン地方の楽器でも、これが最も一般的です。 独学する場合もこれを知っていれば本に載っている曲のメロディーが理解できます。

例えばイサーン楽器を習い始めて最初の頃に覚える曲「ラーイ・ポンラン」は五線譜だと次のような曲です。

これがタイ式楽譜ですと以下のようになります。

---ม ซลซล -ล-ร่ ด่ลซล -ล-ด ...

読み方ですが、枠の一つが一小節、そして枠の中に書いてある文字の一つが一拍に相当します。

ここでちょっとややこしいのが、枠の最後の文字が拍子の一拍目に相当することです。最初はちょっと戸惑うかもしれません。

それぞれの文字と記号には以下のような意味があります。

記号 意味
- 休符または前の音の延長
C ドの音
D レの音
E ミの音
F ファの音
G ソの音
A ラの音
B シの音(ティと読む)
ด่ 高いC ドの音
ลฺ 低いA ラの音
[ ] 囲まれた場所を繰り返す

つまりドレミと拍子の区切りしか無い、非常に単純な楽譜です。
各音階の文字はタイ語でドレミを書いた時の子音から来た物です。

このようにきちんと枠がある場合は一つの枠が一小節に対応していますが、そうでない物もあります。

例えば、

มซลซล/รดลซล/ดรมรม/ลซมรม

のような、メモ書き程度の物です。この場合は小節単位ではなく、メロディーの切れ目で区切ってあります。

タイ式楽譜は、最初はとっつきにくいですが慣れてくると意外と使いやすいものです。
例えばタイで楽器を習うと、やがて口頭でメロディーを伝える場面が多くなりますが、そのときに書き留めるのが非常に楽なのです。
なぜかというと、各ドレミの文字が全部一筆書きできるからです。
とりあえず普通のノートにメロディーを素早く書き取って、小節の分け目を線を区切ってしまえば楽譜の出来上がりというわけです。
反面細かな表現は全くできません。
一音の長さや、連符などは各自で工夫して書くしかありません。

スタンダード曲で練習
ドレミができるようになったら練習するのに適した簡単な曲を紹介しておきます。

ラーイ・ポンラン
初めての曲は「タイ式楽譜」のところで少し触れたラーイ・ポンランがうってつけです。
実際タイでイサーン楽器を習う時に最初に覚える定番の曲です。
以下はラーイ・ポンランのタイ式楽譜です。
ลายโปงลาง
--- -ซ- -ซ- ---ล --- -ด- -ซ- ---ล
--- -ร- -ร- ---ม --- -ซ- -ร- ---ม
--- -ซ- -ซ- ---ล --- -ด- -ซ- ---ล
--- -ม- -ซ- ---ม --- -ร- -ร- ---ม
--- -ม- -ซ- ---ม --- -ร- -ร- ---
-ม- -ด- -ซ- --- -ม- -ด- -ซ- ----

速度はゆっくり、音を途切らさないように一音々を長く吹きましょう。
まずは拍子の一拍目で息を 吹くことを基本とします。通常の楽譜には有りませんが、ここでは息を吐く場所にアンダーラインを入れてあります。
完全に覚えてしまうまで何度も繰り返しま しょう。

ラーイ・トァーイコーン
以下は同じくスタンダード曲として有名なラーイ・トァーイコーンです。

ลายเต้ยโขง
--- --- -ม- --- -ด- --- -ม- ----
--- --- -ม- --- -ด- --- -ม- ----
-ซ- --- -ด- --- -ซ- --- -ด- ---
-ร- -ร- -ซ- --- -ร- -ร- -ซ- ----

同じように息を吐く場所に印を入れてあります。 この曲は慣れたらどんどん速度を上げていっても良いでしょう。 疲れるまで何周でも演奏してください。

イサーン音楽のスタンダード曲
イサーン楽器で演奏される曲で現在スタンダードとなっているものは無数にありますが、それぞれ の土地で発生して長く受け継がれてきたもので、そのほとんどが作者不詳です。

基本的には土地の歌から来たものと自然を描写したものに分けられます。
例えば最初のラーイ・ポ ンラーンですが、「ポンラン」は現在ではイサーン楽器の木琴を意味しますが、元々は牛の首につける青銅の鈴のことで、この音は非常に遠くまで聞こえるそ うです。
この音に演奏家が感動して牛のキャラバンを描写したのがこの曲であると言う説があります。

二つ目のラーイ・トァーイコーンの「トァーイ」は歌のリズムと旋律を意味します。
つまり土地の 歌がその起源であるということになります。
この曲のメロディーはタイ全土で親しまれていて、もはやイサーン人独特のものでは無いと言われます。

元々それぞれの土地の文化と共に発展してきたイサーン楽器ですから、スタンダード曲を知ること が重要ですが、実際のケーン奏者などの演奏ではアレンジされ過ぎて元のメロディーを把握するのはほとんど不可能です。
個人的には、むしろスタンダード曲を知るのにはポンラン楽団の演奏やCDを聞くのが良いと思います。
様々なイサーン楽器がユニゾンで演奏するのが普通のスタイルなのでメロディーの原型が把握しやすいからです。
筆者はポンラン楽団に入った為、自然に数多くのスタンダード曲を覚えました。
機会があれば楽団に入るのが最も効率的だと思います。

メロディーの拡張
上記でケーンの独奏に触れたように、独奏の場合は原曲が同じでも実際に演奏される旋律は各演奏 者によって大きく異なり ます。また同じ演奏者でも演奏の度に旋律が異なるのはよくあることです。

先ほどのラーイ・トァーイコーンの場合の一例を見てみます。

ลายเต้ยโขง(ขยาย)拡張の例
---ล --ลซ ลมซล -ดลร -ด-ล รลดซ ลมซล -ดลซ
ลด-ล --ลซ ลมซล -ดลร -ด-ล รลดซ ลมซล -ดลร
ดลซม ลมซร มดรม -ซมล มซลม ลมซร มรดล --ลด
--รม ซมรด -ท-ล -ท-ด -ร-ม ซมรด -ท-ล ----

これはある日、ある演奏家が演奏した一例ですが、もう一度吹くとまた違った結果になります。
メ ロディーの拡張は、丁度ジャズのスタンダードの演奏を楽しむのに似ているかもしれません。

逆にメロディーを縮小することもできます。
音がごちゃごちゃしていると感じたら減らしても良い し、難しくて追いつかないから減らす、というのも有りです。

息と舌の使い方

メロディーに合わせて指が自然に動くようになったけど、これまでの呼吸法(一音づつ吐いて吸って)で演奏していては呼吸が続かない、 または速い曲で呼吸が追いつかない状態になってきます。
この段階になったら「息と舌を使う」ことを覚える段階です。

呼吸は曲のある区間で息を吐き続け、またある区間で吸いつづけます。
この時に舌を使うと、吐いているだけ、または吸っているだけでも各音にアクセントをつけることができます。
また息を吐いた時と吸った時の音色は異なるので、出したい音色の為に息の方向を変えることもできます。

舌は上下の歯の間を通る息を遮る為に使います。
この息を遮った瞬間が音のアクセントになります。
ギターで言えば指はフレットを押さえるのと同様音程を決め、舌はピッキングの役目と似ています。
そして息づかいで音の強弱を変え、また曲にうねり(グルーヴ感のようなもの)を出します。
ですから指と舌と息のタイミングによって全く違う音色になります。
完全に息を遮るとピッチカートのような効果となり、逆に全く遮らなければレガートのような効果と考えてもよいでしょう。

理屈では分かっても、舌は思うように動かず、なかなか思ったような音色にならないものです。
舌を使い始めた時が、ケーンは難しい楽器であると、よりいっそう感じる段階でもあり、また表現力がぐっと増す段階でもあります。

ラーイ(モードまたはキー)

演奏と練習方法のところで、ヤニで E+ と A+(高いミとラ)を塞いでおくと Am 調になる、と説明しました。
この状態でAからGまでのマイナー・スケールを基本として演奏する方法は「ラーイ・ヤイ」と呼ばれます。
「ラーイ」は西洋音楽で言うところのモードまたはキーに相当すると言われます。
ケーンではこの他にもいくつかのよく使われるモードが有ります。
またここでの説明もAmスケール標準のケーンを想定しています。

ラーイ・ヤイ ลายใหญ่
最初にドレミを練習するときにも使いました。E+とA+を閉じておいて、 A B C D E G を多く使い、Am調で演奏します。 「ヤイ」は「大きい」という意味の形容詞で、全体に低く太い響きになります。
A+は小指で閉じた状態にしておき、必要に応じて開放しますが、慣れるまでは小指に非常に負担がかかるのでヤニを使っても良いでしょう。
また、A+を閉じたままでE+を開放しておく方法もあり、これだと旋律の中でE+の音がはっきりと聞こえます。
最も多いのがE+だけヤニで閉じ、A+は小指で閉じる方法です。

ラーイ・ノーイ  ลายน้อย
A+を閉じておいて、D F G A C を多く使い、F調またはDm調で演奏します。
マイナー調なら右手薬指でD+を閉じることも有ります。
全体に細く高い響きが聞こえます。
旋律を聞いているとDの音がラに相当する感じがすると思います。
Dをラと見なせば、全音階の ラ シ ド レ ミ ソ に相当する音が出せます。

Bの音はファ♯に相当しますが、これも味付けとして使われます。
ピン(イサーンの弦楽器で構造はほぼギターと同じ)の演奏でF#を多用しますが、それと同じような感じが出ます*。

*ピンのF#: イサーン音楽は半音を使わない分かりやすいメロディーがほとんどです。
ピンにも基本的に全音階にしかフレットがありませんが、 3本の弦の真中の弦(開放A)にB音のフレットがあるため、それに応じて両側の弦(開放E)にF#に相当する半音が存在します。
このF#の音がピン独特の旋律の為に多用されます。

ラーイ・ヤイで練習してきて、最初にラーイ・ノーイをやってみる時は、まるでドレミを改めて覚えなおすように複雑に感じるかもしれません。
これは、ギターなら指板上のフレットにスケールを展開してしまえば相対位置としてすぐ理解できるのに対し、ケーンのような楽器はドレミに対する指の位置が全く異なることになるからです。

「ノーイ(小さい)」という名前は、全体に非常に高く細い音に聞こえるためと言われます。
また細くもの悲しい旋律として使われることから「未亡人の子守唄」などと呼ばれることもあるそうです。

ラーイ・スッサネーン สายสุดสะแนน
GとG+、またはG+、あるいはC+とG+を閉じておいて C D E G A を多用するのでC調に聞こえます。
モーラムの伴奏でも人気があります。
「スッ」は「最も近い ใกล้ที่สุด」を意味し、 「サネーン」、または「サーイネーン สายแนน」は愛情の糸を意味します。
従ってスッサネーンは「愛情の糸の結びつき」などと訳してもよいかもしれません。
別の説では左のGの管の呼び名がサネーンで、これを基調とし、なおかつ最後にこの音で終わるから、という人も居ます。

ラーイ・ポサーイ ลายโป๊ะซ้าย
G+とC+を閉じておいて F G A C D を多用し、大抵はラーイ・ノーイと同じ音階を使います。
Dを基音としたらDm7add11、Fを基音としたら FMadd9のような響きが聞こえます。
「ポサーイ」は「左手の親指」の意味で、C+を左親指で閉じておく為です。

ラーイ・ソイ ลายสร้อย
D+とA+を閉じて G A B D E を多用します。
全音階的にはGを ド と見なすと ド レ ミ ファ ソ ラ そして シ♭ の音があります。
独奏のみで使われることが多く、ラーイ・ポサーイと似た旋律があって区別しにくいですが、一般的にラーイ・ポサーイより高く鋭い音に聞こえます。

ソイ(สร้อย) と呼ばれるのは非常に鋭く高い音があるためと言われますが、別の説ではタイ-ラオ語の「小さな断片をちぎり出す」という単語が語源で、スッサネーンとポサーイの一部をちぎって取り出したものだから、という話も有ります。

ラーイ・セー ลายเซ
BとE+を閉じて E G A B を多用します。
ラーイ・ノーイとラーイ・ヤイの一部に分類されることもあるので、基本モードは上記の5つであるとも言われます。

モードの切り替え

実際には演奏中に複数のモードを切り替えることも多々あります。
演奏者によってはヤニで穴を閉じずに小指を使う人が多いのも、自在にモードを行き来する為です。

よくあるモードの遷移は以下のものです。

スッサネーンからラーイ・ノーイへ遷移する。 ラーイ・ヤイとラーイ・ノーイを交互に遷移する。この場合はラーイ・ヤイでもE+をヤニで閉じません。 ラーイ・ソイとラーイ・ノーイを交互に遷移する。

ラーイに関する別の分類方法

別の分類方法もあります。まず曲調で以下の二つに大きく分類されます。

ターン・ヤーオ ทางยาว
ヤーオは「長い」という意味の形容詞で、ゆったりした曲や語り、悲しみの描写などの演奏。

ターン・サン ทางสั้น
サンは「短い」という意味の形容詞で、速く軽快な曲や語り、楽しさの描写などの演奏。

そして使われる音域で以下のように細分化します。

使う音域 ターン・ヤーオ ターン・サン
低域 ラーイ・ヤイ ラーイ・スッサネーン
中域 ラーイ・ノーイ ラーイ・ポサーイ
高域 ラーイ・セー ラーイ・ソイ

ラーイの定義については、各演奏者や地方によって異なった考え方も有ります。

例えばある人はラーイ・ヤイをラーイ・アーンナンスーヤイ( อ่านหนังสือใหญ่ 大きな本を読む、という意味)と呼ぶ人がいる一方、 ラーイ・アーンナンスーヤイはラーイ・ヤイでよく聞かれる全くリズムに法則性が無いように聞こえる部分、 これは語りをそのままメロディーにした物が由来ですが、その旋律の事であるという演奏家も多くいます。

また、同じメロディーでもゆったりとしたリズムのスッサネーンはソイ・ヤイと呼んでスッサネーンと分けている演奏家もいます。

このような呼び方の違いは度々あることなので、多少食い違ってもあまり気にすることは無いかと思います。