PBL(課題授業)について

目的:学生の主体的活動を通じて、問題に対する自己解決能力を 身に付けさせる。さらに、与えられた問題を解決するだけでなく、問題自身を見つけ出 す能力も養う。

[目的意識]
卒業することによって、どういう職業人になるか、どのようにして社 会的貢献ができるのかをまず知り、そのために何を学ぶべきかを考える。また、専門知識を身に 付けることの重要性を認識する。

[コミュニケーション能力]
コミュニケーション能力や説得力を身に付ける.議論やプレゼンテ ーション、レポート作成などを通じて自分の考えを伝えることの重要性を認識し、そのためのス キルを学ぶ。議論の時間を積極的にとり、また、企業などを実際に訪問してインタビューし、そ れらの成果を学生たちの前で発表するようなテーマを設定している。

[グループ活動]
グループ活動を行うことによって、他人との協調作業を行いつつ、自分の役割 をどう果たすかの重要性を認識し、具体的作業の中で問題点を認識し、解決していく能力を養う。

[自己管理能力]
学生は講義だけでなく、クラブ活動、アルバイトなどに忙しく、時間に追われ る結果、自己を見失うことも多い.そのようなことがないように自己管理能力・時間管理能力を 身に付ける。グループ活動を主体にしながらも、学生は研究室に配属させる形をとり、それによ って研究室の教員や大学院学生との接触の機会を積極的に作っている。また、各研究室にはアド バイザ(多くは研究室の若手教官)をおき、アドバイザはグループ活動の進行度のチェックや学 生個人に対するケアを行っている。

[社会人としての教養]
技術以外の諸条件(倫理、経済、法、環境など)や教養科目の意義を 理解する。このような問題に関しては、講義すること自体困難であるが、ミニレクチャ などで繰り返し述べることによって注意を喚起している。

[学習の習慣]
講義を受身で聞くのではなく、常に自分から学ぼうとする習慣を身に付ける。もちろん、上記目標を同時に解決できるような講義科目の設計は不可能であり、1年次からPBL科目 を途切れなく実施することによって、目標をバランスよく達成できるように心がけている。

 

PBL(Problem-Based Learning)科目は、独創的な学術研究を推進し、国際社会で活躍できる豊かな創造性をもった学生を養成することを目的として、従来の学部教授法の慣習にとらわれることなく、新鮮で自由な教育研究の推進を図ることを目指します。近年我が国の社会体制は急激に成熟化し、若年層における学問への動機が失われつつあります。そのような状況の中で、我が国が今後とも創造性と活力のある社会を維持し、国際社会において主要な役割を果していくためには、優れた人材の育成や新しい知恵の創造に努めることが不可欠であり、学部教育が果すべき役割は極めて重要となってきています。学問、研究は外から強制されて推進する性質のものではないし、教授法で修学の枠組みを規制することで進展するものでもない。自主的・自発的な内省と透徹した洞察に基づく内部からの自己研鑽によって初めて到達きるものです。かつ、そのような青雲の志を有する能動的な学生を固定的な修学体系の杜に埋没させるのではなく、適切なる活躍の場としての21世紀の「適塾」が必要です。
このような状況の中で、専門科目の積極的かつ自律的な学習の動機づけを行うために、学部学生が自主的に立案し計画を立て、自らの創意工夫で進めることによって正規の単位が得られる科目を開講します。

 

PBL( Project-Based Learning )とは, 実社会で役に立つプロジェクト課題を学生にグループ単位で与え, その課題を達成するためのアイデアの創出,計画立案,実現等を学生自身に遂行させることにより, 学生の学習意欲,知識の活用能力,計画立案・遂行能力,ディベート能力,プレゼンテーション能力,組織運営能力等の 向上を図るための学習・教育の方法である.

PBL科目の内容を検討する際には,時間的制約,人員的制約,設備的制約を考慮しつつ,
プロジェクト課題の内容
時間の割り振り
解決すべき問題の内容
指導方法・内容
評価方法・内容