自己資金構成比率:基本金と消費収支差額を合計した自己資金の総資金に占める比率で高い値が良いとされる。この比率は、資金の調達源泉を分析する上で最も重要な指標であり、高いほど財政的に安定しており、50%を割ると他人資金が自己資金を上回っていることを示す。本学は、71.9%(平成10年度)と芸術系部門平均82.7%と比べて10.8%低い比率で、この面でも負債額の大きさが窺われる。
固定比率:固定資産の自己資金に対する割合で、土地、建物等の固定資産にどの程度自己資金が投下されているか、資金の調達源泉とその使途を対比させる関係比率であり低い値が良いとされる。固定資産に投下した資金の回収は長期間にわたるため、投下資金は返済する必要のない自己資金を充てることがのぞましい。本学は、100.8%(平成10年度)と芸術系部門平均100.4%と比べてほぼ同じ水準であるが、八王子校舎建設整備の進行とともに比率が大きくなっている点に注意しなければならない。