アンドレ・ブルトン André Breton, 1896-1966 []

当時17才の詩人アンドレ・ブルトンは、26才の時に執筆した『シュルレアリスム宣言:溶ける魚』manifeste du surrealisme1924年の中で「ルーセルは挿話においてシュールレアリストである」とのべている。

ブリテン島ケルト人→ブルトン人→ブルターニュ地域→ブルターニュ公国→カトリック反革命王党派

『 昭和16年中に於ける社會運動の状況』内務省警保局発行
シユールリアリズムは第一次歐洲大戰の思想混亂中に生じたダダイズムが凡有の否定と無秩序に行詰つた結果、1910年頃「アンドレ、ブルドン」「ルイアラゴン」「ポールエリユアル」等多くはダダイスト中の詩人畫家に依る一種の精神革命運動として佛蘭西に於て擡頭したるものにして當初は精神革命を以てシユールリアリストの使命となし居るが、1930年公にされたる「アンドレブルドン」の「シユールリアリズム第二宣言」以來共産主義的立場をとり、コンミユニズムの革命に奉仕することを文化的使命となすに至りたるものなり。
即ちシユールリアリズムは人間の精神上の諸矛盾を克服することに依り人間の解放を目的とするものなるが、精神現象は物質の領域と無關係に存在することを得ず精神上の諸矛盾は即ち資本主義社會の諸矛盾、壓制の反映にして夢の現實より精神病の徴候に至る迄凡て何等かの意味で現實社會の諸缺陥が個人心理を歪曲したる結果なる故精神的矛盾の克服はマルクスの道破せる經濟的社會矛盾の克服と併行して行なはれるべきものと主張するなり。
シユールリアリズムは既成藝術體系の否定を出發點とするが故に反藝術的超藝術的性格を有す。シユールリアリズム藝術は無意識の表現である。

帝国美術学校の在学生グループ