「魚肚」
サメには浮き袋がない。サメは体重の4分の1の大きな肝臓を持っていて油が詰まっている。サメが地球上に現れた、およそ4億年前にはまだ魚類の浮き袋は発達していなかったので、巨大な肝臓の油で浮力を得た。サメは古代から食物連鎖の頂点として君臨していたためにあまり進化せず、魚になりきれなかった魚である。
┏ 無顎類
脊椎動物┫ ┏ (海水で進化)軟骨魚類
┗ 顎口類┫ ┏ 条鰭魚類:魚類の大部分を占める真骨類(肺はその機能を失い、浮き袋に変化)
┗ (淡水で進化)硬骨魚類┫ ┏ 肺魚類
┗ 肉鰭魚類┫
┗ 四肢動物
(両生類,爬虫類,鳥類,哺乳類)
サメの浮き袋は、フカヒレ、ナマコ、アワビと、ともに中国料理を代表する4大干し物で高級料理として使われる。広東一帯では「花膠」と呼ばれている。膠質を多く含み、ねっとりやわらかい口当たりでスープ等で料理するのに適している。潮州料理には「紅魚肚」、寧波料理には「三黄湯」という浮き袋料理がある。海八珍は(フカヒレ、ナマコ、浮き袋、怡貝の干し物、貝柱、魚の唇、イカ)
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