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メディア藝術演習[前期]

キャビネット劇場

1997
1998
2001
1999

多摩美術大学

情報デザイン学科

高橋士郎

ダミコの美術教育装置復元1995

 

01)ガイダンス

□提出物:サイトの設定

インターラクティブアート(双方向美術)としての美的な発想により、シニックデザインを主題としてとりあげ、メディアアートの基礎的かつ綜合的な創作過程を演習する。

芸術に限らず、多くのシステムは、外界からの働きかけ(入力)を受け、何らかの処理(論理回路)を行い、その結果を外界に反映(出力)させる。

人間行為の表象や比喩としての形態を考えながら、力・光・音・熱・空気といったセンサ−の機構を実験・考案し、情報に動きや形を与える方法を考察する。

創作した作品は、独創的なスタイルでwwwに発信する。
学内外のサイバー環境の理解

 


-----Part-1 インタラクティブシステムの学習--- --

インターラクティブアートのシステム

素子資料

 

02)入力部品の実験

□提出物:描写

手の動きとメタファー

センサ資料

メカニカルスイッチの実験模型


03 )論理回路の実験

□提出物:フリップフロップの試作

回路資料

CAD+制御基礎2000 

04 )出力部品の実験

□提出物:設計資料

アクチュエータ資料

四節機構の実験模型

  空気  機構    視覚  メディア美術館


 

----- Part-2 創作-----

手で操作するアート作品を創作する
行為のメタファとしての形態

 

キャビネットの製作

05 )概念設計

□提出物:参考資料

可能性の探究
作品製作の立案


リラダン短編「栄光製造機」1883
ルーセル小説「アフリカの印象」1910
ルーセル小説「ルクスソルス」1914
ロッソ音響「騒音芸術」1913
デュシャン作品「回る半球」1925
ガボ作品「縦波」1920
カルダ作品「サーカス」1898
ナジ「光空間転調機」1930
グレインガ「音楽機械」1948
スボボダ「舞台美術」1958

 

06 )アイデアの拡散

□提出物:手の行為のサムネイルスケッチ50

デザインの展開
構成素材 質感
導体素材
機構素材 応力 反力


機構部品の実験
モータ機構 ウインチ 回転台 直進台 リミット
シリンダ機構 電磁バルブ ノズル調整
ライト機構 光学フィルム レンズ 調光 発光

07 )アイデアデベロップメント

□提出物:アイデアスケッチ

アイデアの整理

 

入力部品の実験
鍵盤 ダイアル ボタン
ペダル マット

08 )アイデアの収斂

□提出物:エスキース

造形要素の取捨選択整理
形態ゲシュタルト(点・線・面・塊)
機構の動作感覚(操作・動作・軌跡・回路)
形態のメタファ(抽象表現・具象表現

 

音響部品の実験
フイゴと笛
パーカッション
マイルロホン
誘導コイル
音声合成
EPROMの消去と録音

09 )基本設計

□提出物:原理模型による実験

形態のアイデア
操作・動作・軌跡・回路の実験


プログラミング
削穴シート
カム

10 )詳細設計

□提出物:試作実験機による検討

素材選択
デザインの定着
製作計画図


 

11 )部品製作

□提出物:完成外観図 エスキース

組立三面図と部品表・部品図
部品調達および製作 素材、加工、組立

 

 

12 )組立・仕上・塗装・調整

□提出物:完成作品の動画

直接光源による撮影 影の投影 反射光 虚像 光源
間接光源による撮影 透過光 干渉波 質感 陰影
プロトタイプの撮影 動画の編集 効果音声

 

 

13 )プレゼンテーション技法

□提出物:計画図 タイトルおよび説明文

情報の「送り手」と「受け手」の設定
媒体の表現技法と発信方法を決定

 

14 )作品をwwwに公開する

□提出物:html

主観的表現:形態の美的表現・構造と表面・動作軌跡の表現・表題
客観的表現:着色組立図と部品番号・部品表・性能表・仕様表
制作プロセス:原理説明・用語・試作の記録・原理模型