"Lucius Egroizard" sick-man  Shiro TakahashiRaymond Roussel → Chapter 5 of "Locus Solus"

第5章は火が主題である。カントレルの治療を受けている万能科学の天才狂人グロウザードは、イギリス旅行中に遭遇した盗賊集団に、無惨な方法で殺害された幼児ジレットを追憶して、3つの発明を完成させる。
  


グロウザードの頭髪は、電荷エネルギで飛び回る。

Work-1 : twelve figures, made of rubber skin (熱エントロピ)  Goldbeater's skin
愛児を殺害した盗賊達の踊り[Sir Roger de Coverley]を「熱風気流による風船人形劇」で再現する。

動作: m4v 動作範囲: 1200丸,2100h
specification

「風船乗評判高楼」
Work-2 : a thin Pharaoh's serpent
「蛇玉花火式の自動縫製針」愛児ジレットの肌着を仕付ける。Kid Dress


   
[蛇玉]
石灰ピッチを硝酸でニトロ化したものを
酸化剤とともに糊で成形


[running stitch] 串縫い

pique stitch 根性


[hemstitch] 縁かがり


[backstitch] 返し縫い


whipstitch かがり縫い

herringbone stitch 杉綾

Work-3 : Speech synthesis  蘇言機 声帯 人工咽

愛児ジレットの声を再現する「音声合成蝋板」 収縮する脂身製の物差しを使って蝋板に緻密な点の列を刻み、その点線をルビーの励起光で追加工して、溝状の音声波形を得る。




言語再生機械の発明により、言語のメタ認識が大きく変貌していく。
人間の耳が見過ごしてしまうような意識外の音響をも正確に録音してしまう蓄音機の出現は、表現者の魂を文字言語の約束事から開放し、音楽を楽譜音符の制約から開放していく。
887年 ジークムント・フロイトの論文『夢判断』1897年と同じ年に出版されたブラム・ストーカの小説『ドラキュラ』は、新大陸のアメリカで発明された音声蓄音機と言語タイプライタを、ヨーロッパのフロイド学者が活用して、奥深い東方のルーマニアからくる、眼に見えないオカルトを解明する小説である。

対舞曲 [Sir Roger de Coverley]

1843 [A Christmas Carol] ディケンズ
Mr. Fezziwig's Ball [] 
1849 資本論 マルクス