第1編 戯作者の下痢により 公演は順延になりました。 |
第2編 「維羅苦合戦」執筆中 ご期待ください。 |
第3編 「品川宿当擦美学」 coming soon |
2004年8月21日22日上野毛校舎 映像演劇学科共同研究公演 「自来也」というのは、歌舞伎の演目の「児雷也」ものを元に学生たちが台本を書いて、卒業生と学生たちが舞台を立ち上げて、8月21日、22日、大学の進学相談会の日にぶつけて、映像演劇学科の「演劇」を大いに宣伝しようという企画で、わたしが、その元締めということになっている。「児雷也」というのは、大蝦蟇に乗って妖術をあやつる盗賊の話だが、1年前にそれを多摩美の学長でもある風船作家の高橋士郎氏が作った蝦蟇の巨大な風船を使って、多摩美映像演劇学科の教授である清水邦夫さんが台本を書いて、同じく教授の萩原朔美さんが演出するという話が持ち上がったのだったが、その台本が出来なくなってしまった。そこで、清水さんが書いたシノプシスにあった「わたしたち火のように愛し合った」という言葉を元にして、学生たちは純愛ものの台本を仕上げた。幾つかの難儀を経て「児雷也」が「自来也」になったというわけ。それも、4人の女の自来也が登場して果てしない物語を展開するということになった。歌舞伎の「児雷也」ものにはいくつもの脚本がある。野上絹代さん、木元太郎君、篠田千明さん、北川陽子さんの4人の作者たちは、その「いくつもある」というところをつかまえて、終われない話しとして作り上げた。4人の女がそれぞれ愛を語るが、物語は終わらない。わたしには思いがけない台本になったというわけですね。 「曲腰徒歩新聞」2004年8月2日 |