Shiro's virtual class

高橋士郎

 提出サイト 

情報デザイン学科/情報藝術コース/メディアアート基礎

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2007/04/17 TA Diary

16mm映画1972 プレゼンテーション1972


×無闇に、がんばっても、揚がらない凧
(盛優子)

■凧技術の歴史 ■空気の博物誌

 


高橋理論

1-0 目的の設定

1-1  デザインプロセスを学ぶ 眼に見えない物

現実の形態は、機能性・材料特性・経済性・耐久性・審美性などの様々な要素が互いに絡みあっていて成立している。したがって。形態創作の実際においては、混沌とした矛盾に遭遇することとなる。独創的なアイデアを具現化していくためのデザインプロセスを学び、矛盾するデザイン要素の均衡を探る。


1-2  凧を創作する 雲を掴む話

テーマに立体凧を設定し、現物試作による実験を行いながら、設計データーのないデザインプロセスを学ぶ。凧は風によって揚がる。凧を揚げる人はただの錘の役をしているに過ぎない。風は見えないし、設計者が無闇にがんばっても、凧は揚がってくれない。凧を設計するためには、情熱的な意欲と、冷静な知恵と、行動的な実験が必要となる。

自然の風と大地の地形が相手の、雲を掴むような課題である。参考資料は皆無といってよい。僅かに第一次世界大戦での偵察用軍需凧の資料と現代のレジャ−凧の資料が存在するが、科学的な資料ではない。
したがって、デザイナは自らの選択決定を迫られる。眼にみえない情報を相手に、正解のない造形を決定しなくてはなrない。

良い凧には、次の3要素のバランスが整っている。

a. 新規な形態
b. 飛揚する機能
c. 風に耐える強度

この3要素の組み合わせにおいて、次のデザインを決定しなければならない。

a. 形態の創造 
b. 構造の考案 
c. 重量の設定

1-3 プレゼンテーションを学ぶ

創作の成果は、グラフィック技法を駆使して、作品の美的表現および客観的な情報をウエブサイトにアップし公開する。
コンピュータリテラシの修得には、自ら創作したコンテンツが不可欠です。内容を持たない者に、美術の表現はできません。

TAは創作作業を動画記録する
広報計画 "sky art project" バナーの制作

提出:すべての面が平行である形態のムネイルスケッチ63点を描いて、ピンアップする。

2-0 アイデアの展開 :問題点を認識して、可能性を探究する。

2-1  飛揚の原理

a. 風の特性:季節の風
b. 空気流体の粘性:揚力/抗力/重力
c. すべての面が平行である形態:風の流れにさからわずに、
  多くの風を囲み込んでながす形。空気を掴む
d. 軽くて丈夫な構造体:シンプルで合理的な形態の美 

2-2 基礎形態の展開

a. 正面図から奥行き方向への変形
b. 断面形状の変形
c. 膜面の変形
d. 膜面の消去と付加


2007/04/24 TA Diary

提出:サンプルの実測製図

CAD基礎

サイバ−環境の説明(操作の制限状況)

3DCADのアプリソフト説明

[DB]の操作説明


2007/05/01 TA Diary


×丈夫だが、重量過剰で揚がらない凧


×良く飛ぶが、強度不足で壊れた凧


×過剰な装飾のために安定しない凧

提出:構造と形態のラフスケッチを制作し、模型材料を調達する。

2-3  飛揚する形態:単純で合理的な美しい形態を創作する。

1)凧は、風の強さにあわせて、飛揚に最適な姿勢角度を自動的にとる。風力と風向は絶えず変化するので、迎角・膜面揚角・作用点は自由でなくてはならない。bridle拘束しない。

2)凧の全体形状・縦横比・糸目の位置は、風に逆らってはならない。 

3)スケーリングの原理により、構造体は大きい程軽量となり性能が上がるが、反対に強度が落ちる。材料固有の適切な寸法がある。

4)揚力を発生するのに有効な膜面と、無効な膜面があります。余計な膜面は、ピッチング・ローリング・ヨーイングの原因になりますが、省略しすぎると、横滑りの原因となり、安定性した動作ができません。

2-4
 基本設計:軽くて丈夫な構造体を考案する。

1)構造の種類:

a.フレーム膜構造
b.テンション膜構造
c.空気膜構造 Panflute Kite

2)対風圧強度

風圧による変形に耐えるために、剛性と柔軟性・糸目からの応力分散を考慮する。

3)耐衝撃:

墜落時の耐衝撃性を工夫する。落下時には急降下して人にぶつからないよう、糸を緩めます。

4)有効膜面積の計算:斜投影面積

5)重量計算:膜面荷重=総重量/有効膜面積

膜面荷重の実例:
ゲイラカイト 250g/m2 5m/sec  
箱凧 300g/m2 5m/sec  
ハングライダロガロ式 FAI基準 6000g/m2    
リリエンタール      
人力飛行機ゴッサマー号 1420g /m2 5m/sec 97kg
人力飛行機ダイダロス号 35N/m2 7m/sec 109kg
ライト兄弟フライヤー号 web    
ジャンボジェットB-747 70.7m 910km/h 395t

基本形状の計算例:最小材料による最大有効膜面積



2007/05/08 TA Diary

提出 :スケ−ル模型

3-0 デザインの定着

3-1  構造設計:模型製作により、形態を決定する。

主構造と従構造

剛性と柔軟姓

緊張材と圧縮材

部材の断面形状と強度:


2007/05/15 TA Diary

15日火曜日1ー2限にメディアセンタ
18日金曜日1ー2限に情報棟のPCroom:204 自由時間

提出 :HTMLをアップする。

(サイバ−環境の説明)

●公開サイト

■提出サイトへのログイン方法

■HTMLの説明


2007/05/22 TA Diary

1)井上がHTMLとログインの説明をする。

2)高橋研究室のオフィスアワーに、模型を個別チェックする。

提出:精密模型を完成して、画像をサイトにアップする。

 

3-2  ディテ−ル設計

強度と重量の設定

風圧による変形・応力分散の工夫

墜落時耐衝撃・柔軟性の工夫

現場での応急補修の容易さ


2007/05/29 TA Diary

提出:原寸物製作のための準備(ラフスケッチ・三面図・材料表・重量計算書などを制作する)

材料を調達する(規格寸法、価格と調達法、材料特性)材料購入表・予算

3-3  デザインの決定

1)膜材料:ポリエチレンゴミ袋、厚さ、強度、比重0.94

2)糸材料ビニロン畳糸2000m、繊維の組織、引張強度 比重

結束技術(膜と膜+骨+糸、糸と糸+骨、骨と骨)

3)骨材料:桧角材の断面形状、木組織の特徴 曲げ強度 比重0.5

4)粘着テ−プ:、ベース 材質、粘着剤、強度、耐久性

5)その他 ビニール管と丸棒

 


2007/06/05 TA-Diary


製作試作機の製作:原寸での製作作業時には、設計変更をしてはならない。

4-0 試作機の製作と実験 

4-1 製作場所:

製作場所: 製作風景

4-2 実験場所:

気象:風の観察・日時・風速・風向
地形1975:GoogleEarth ・季節と地形

4-3 飛揚実験:

糸目は適切な一点とし、凧の自由な姿勢に逆らわない。
手糸(糸巻と手袋)は風上に50m延ばす。
凧を45度に支持し、風に乗せて一気に上空へ揚げる。
補整修理の予備材料と道具を手元に用意する。
運搬時の保持点を確保する。

4-4 性能測定/強度:

上昇角・張力・迎え角・高度
安定性(ヨーイング、ローリング、ピッチング)
風圧による変形
落下衝撃による破損      


2007/06/12 TA Diary

この日に凧を完成して、次週に「凧揚げ大会」の予定だが「風まかせ」なので、その間の適当な日に撮影しておく必要がある。
風がなければ「走る」より仕方ない。
壊れる前に写真だけは撮っておくこと。

提出サイトで指摘された者は、個人指導を要します。

風待ちの間は、凧を「共用施設アートスタジオ」の2階の手摺にぶら下げてください。

2007風景

1982/GIF画像


2007/06/19 TA Diary

飛行実験と飛行記録。
集合場所は当日朝に決定する 。

最終プレゼwebのコンテンツに使用する
画像素材を作る。

提出:凧揚げ大会 無風のためスニーカ凧大会に変更

4-5 凧の回収と教室の清掃

1972-1982 凧揚大会の記録写真
1978-1979タイ王国での授業

動画データを各自ダウンロードしてください。
Shiroカメ
Akiraカメ

沼田君の凧は飛ばなかった。沼田君の頭脳が高速回転し、沼田君自身が風となって全力疾走しても、沼田君の凧は地面をズルズル引っ掻くのみである。凧を飛揚させているのは大気の流れであり、糸を持つ人間のタンパク質は、大地の抗力を凧に伝える質量でしかすぎない。地球大気の大きな変化の中で、ほんの少しの変化を創出工夫させることが出来れば、凧は美しく飛揚するに違いない。


2007/06/26

提出: プレゼ計画

メディアセンタに集合。

ウエブサイトの構成を計画し、素材を収集制作する。

今回は美的表現のみとし、客観データは取り止め。

5-0 プレゼンテ−ションの製作

デザインの内容を編集・視覚表現して、想定する受け手に伝達する。
まず、情報の受け手を想定し、見る者と、見られる物を意識する。
プレゼには、主観的な表現と客観的な表現の両面を含む。主観と客観の二律を自己一致できるかが問題である。

5-1  美的な表現

凧の「美」は飛ぶことであり、飛ぶものは素晴らしい。浮遊論

1)イメージ図(飛揚する形態の美しさを表現する。画像・イラスト・ネーミングなど)

2)デザイン仕様(全体構造・性能・特徴)

3)取扱説明と特徴


2007/07/03

提出: html公開

任意制作です。個別指導となりますので、

高橋または花村に声をかけて下さい。

メディアセンタ3階か4階にいます。

 

5-2  客観的な表現

第三者に復元製作の方法を伝達し、情報を普遍化する。

1)組立三面図と部品表・各部工作イラスト・展開図

2)仕様表:寸法H×W×L 総重量 総膜面積 有効膜面積 膜面荷重

3)材料表:膜材料の材質と厚さ 骨材料の寸法と本数

4)性能表:上昇角 安定性 強度


2007/07/10

提出:個人別の最終チェックとなります。
コンテンツ/データ容量/美的画面/編集構成。

5-3  公開:ウエブサイトにアップする。


2007/07/17

オープンキャンパスの準備週間となります。

 

参考サイト

[Anthony's Kite Workshop]
[Circoflex kite]
[Ramlal Tien]
[The Kite World Online Shop]