-アクションプラン#11- 多摩美術大学の教育改革 → 社会ニーズとキャリア教育 → 共通教育センタ
共通教育センタの設置 縦割り横割りシステム:多摩美術大学は全学生数4700名の大規模な美術大学である、学生が上野毛校舎の3学科と八王子校舎の8学科のいずれかに所属することにより、適切な少数精鋭教育を実現しています。こうした独立した学科を縦割的な組織とするならば、それらを横断する共通カリキュラムが、全学生を対象に編成されています。 多摩美術大学の教育システムの特徴は、授業日の半日を学生が所属する学科が組立てた緻密な専門教育を受け、残り半日は美術全般にまたがる広範な科目を自由に履修する事ができる事である。 このように、芸術の各分野が同一キャンパスに集合し、互いに影響しあうことは総合美術大学の大きなメリットである。 美術大学の教育において、作品創作と理論研究の対立は古くからの問題であり、本学のカリキュラムにおいても、いわゆる「学科」の時間帯と「実技」の時間帯は午前と午後にはっきり別れていたが、理論と実技を統合し、午前午後の時間帯区分は定食メニューとアラカルトメニュートと定義すべきである。 共通科目(旧学科科目):共通教育は各学科が、全学の学生を対象に開講する。学生は自分のキャリアを形成する上での教養として必要と思う科目を自由に選択履修する。共通教育科目は100名以上、専門教育科目は30名程度の履修者数の授業であると、物理的に定義するのが適当である。 専門科目(旧実技科目):専門教育は、卒業後のキャリア形成を目指し、芸術家やデザイナーとして必要な技術および理論を学習する。現在の学科構成は、現代的ニーズと整合しないので、場合に応じて合同授業もあり得るが、実技の合同授業は、スケーリングを考慮すると適切ではない。 美術大学においては、設立当初より、もっぱらPBL(課題授業)を中心とし、成功してきたので、さらに発展させる必要がある。 大学院の論文指導:大学院においては、各自の専門とする分野の研究を深めると同時に、美術表現における全人格的な創作研究を目指す。大学院手当を専任ノルマに算入する必要がある。創作の循環 その他の問題:単位算出基準を統一する。グロス授業料と単位授業料の工夫。 |