tamabi 2.0 st/06-11修正

 

0)総括 ●八王子校舎の完成 ●研究組織の設置 ●イメージ調査

多摩美術大学は1935年の創立以来70年間にわたり、美術とデザインの最先端で創作研究を実践し、美術教育を拡大してきました。現在では、次世代の美術文化をになう、若い知性と感性をもつ4800名の学生が在学しています。
八王子キャンパスでは、次世代の創作者が自らの能力を最大限に発揮できる、創造的な環境づくりに努めてきましたが、2007年4月にはハードウエア建設が一段落します。あわせて、ソフト面では、理論系の研究所と、実技系の研究所の2つが新設されました。

1)問題の在処 ●学生数の増加 ●志願数の減少  

しかしながら、 今日の18歳就学人口減少の時代において、単なる拡大策は、教育の質の低下と破壊を招きます。量的膨張で発展してきた多摩美術大学は、今日はじめて、質への課題を突きつけれれています。

2)大学の入口美術教育のマーケット拡大

大学全入時代における意欲的な受験生は、競争率の高い大学を目指す傾向があります。(但し、優秀な受験生だけが応募する場合、入試は不要である)

3)大学の出口社会ニーズとキャリア教育

社会のニーズを考慮し、卒業後の生業を想定したカリキュラムを編成し、卒業生が美的創造力・造形力・審美眼・教養を備えた優秀な人材であることを保証する必要があります。

4)教育の目標芸術文化のソフトパワー 

世界に期する多摩美術大学は、その入口(入試選抜)と出口(就職進路)に優れているだけではなく、その教育内容が高度でなければならない。

5)結論

以上の、志願倍率・就職率・授業内容は、相互の原因と結果を成す、一体のものである。
多摩美術大学は、現代社会の要求に応え、バランスのとれた膨張・縮小により、より高度な美術教育を実践しなくてはならない