高橋士郎 空気膜造形シリーズ 1) なめらかな動き | 特徴 2)やわらかな造形 石彫や金属などによる堅牢な剛体造形物は、権威の象徴や永遠の記念碑として、造形活動の主流をしめてきました。 毛皮・藁・布・竹・瓢箪・泥などの柔らかい物は、亡びやすく価値の低い素材です。 人の寿命ははかなく、人の精神は不安定なので、人は永遠に変化しない硬くて丈夫な物に価値を観るようです。 しかしながら硬くて冷たい、価値のある文化よりも、柔らかくて温かな、はかない文化に、人間は身近に親しんで来にちがいありません。 機械文明を代表する自動車でさえ、その内装は柔らかいクッションで被われています。 現代の冷たい都市建築には、柔らかい空気膜造形が良く似合います。 |