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メディア藝術演習「時間と空間」

キネチックアート2007

提出サイト (TA日誌:花村明良)

多摩美術大学

情報芸術コース

高橋士郎

   

■0911

講議:問題の設定 機構の美術館

作業:学習模型の組立


 

産業革命以降、機械はおもに力仕事をするための平面機構として発達した。
しかしながら、ヘロンが作った魔法のための流体機構やロープ機構、ダビンチのさまざまな機素による空間思考や動態思考には、自由な機械の発想がある。
既存の機械にとらわれない、自由な発想により、動く造形をデザインする。
二次元の造形領域から、三次元空間を思考する造形領域へ、さらに時間軸を加えた動的な造形や、場の変換へと表現媒体を拡大する。
現代においては、マイクロコンピュータによる多次元の制御や、仮想空間へつながりも容易となっている。

Sculpturesite.com
kinetic-art.org
kineticus.com
高橋士郎「立体機構シリーズ」

キネチックアートの歴史(メディア芸術史
多摩美術大学研究紀要第号「キネチックアートの制作」

課題:折り畳みの家具・コンテナボックス
課題:スポットライト
課題:ユニバーサルジョイントの応用玩具
課題:LEGO
キネチックアート・ポップアップ彫刻・動く絵画


Part-1 機構を学習する

1)機構の分類と原理

2)機素の性能

自由度・対遇・接触
a.面接触(滑り・回り・捻子・球) 
b.転がり接触(線接触・点接触(ボール・潤滑材) 
d.可塑接触(ゴム・皮)
e.無接触(空気 磁気)

●確動:
耐久性 加工精度 がた アロワンス バックランシュ 磨耗wear ロック 摩擦friction robust

3)学習模型の組立(四節リンク平行軸機構)

組立図 JIS実測製図 CAD基礎

4)機構の展開 四節リンク機構をテーマにして、多次元的なアイデア展開をおこなう。

●平面幾何および空間幾何による展開:
●材料特性および加工技術による展開:
●消去法、付加法おび変形法による展開:


■0918

講議: 大学内外のサイバー環境の理解 html概要
    情報の「送り手・媒体・受け手」

提出: アイデアデベロップメント/サムネール17点
    
提出サイトの設定 学習模型の動画をアップ


 

5)基礎造形「形態および動態の展開」

●幾何寸法の展開
●平面の位相
●素材の変換
●消去法による形態の展開 
●付加法による形態の展開
●歪曲による形態の展開
●軸方向への形態延長 twis

t針金による基礎造形
16番針金(Φ1.6mm 62m/kg 530-)+ペンチ
厚紙による基礎造形
白色厚紙t=2 + 押切
塊材による基礎造形
発泡スチロール + ヒートカッタ
諸材料による基礎造形
光学素材、製品部品、規格部品

線/板/塊の基礎造形  素材と加工


■0925

講議: 個人チェック 
      37名x5分=3時間

作業: アイデアの決定 素材選択 部品加工

提出: アイデアスケッチ

 

●場の変換 重力の美術館
 swing 懸垂振子
 rock  円弧台
 spring 発条共振

 



■1002

講議: 試作機構の実験観察

作業: 動作実験

提出: プロトタイプ制作計画図

 

●軸受部品の機械加工 工具と治具
切削工具 (タッピング盤 M4タップ 下穴3.3φドリル)
ボール盤 帯鋸盤 グラインダ パネルソ

注意事項:1学年は危険機械の使用を制限する。
  (危険高速機械:木工昇降盤 金属高速カッタ)


■1009

講議: 収束軸機構の展開

    リッキーの作品展開

平面機構から収束軸機構・捻軸機構へ
動態美・構造美・素材美・加工美
●水平軸●垂直軸●斜軸●複合軸

構造の美術館
生成の美術館
空間の造形

作業: 未提出者個別指導

提出: ---

 


■1016 

講議: (メディア起業論のため自習)

作業: プロトタイプの撮影記録 (BGM付)

提出: プロトタイプの動画をアップ
     研究室に置いてある実験機構試作品を借りて、
     各自撮影して、各自HPにアップする。

6)プレゼンテーション表現
  BGMの選曲 Percussion
  タイトルおよび説明文「機構の学習」

DVD「エレクリックサーカス」の編集

光と色の効果

●直接光源による撮影
 影の投影 反射光 虚像 RGB光源
●間接光源による撮影
 素材の効果 透過光 干渉波 質感 陰影

 

■1023

講議: Uジョイントのリデザイン


(撮影:高橋愛)

「小石と秋草」
(重力と空気)
水平収束軸のデザイン
素材:14番線2m
    クロス部品
道具:ペンチ
治具:丸棒
台座:木板120角15厚
    2mm径ドリル

 

Part-2  作品を制作する

重力の美術館

各自のイメージ展開や原理模型プレゼンに向けた
プロセス上での指導 田中ノート

 


自在ジョイントのデザイン

自由度 (方向範囲・角度範囲)
耐久時間(接触対偶・磨耗)
審美性 (単純・素材・機能)

安全性(製造者責任法 product liability)
平成6年7月1日法律第85号
落下や転倒時に、製造物の欠陥により他人の生命、身体又は財産を侵害したときは、これによって生じた損害を賠償する責めに任ずる。

Balancer


■1030

講議: 個別チェック

作業: 1/5縮尺模型によるデザイン展開

 

 

 


■(芸祭)

芸祭以降の火曜日は、田中先生の課題をフォローしますので、私の課題はありません。

HPの充実

提出サイトにok記入のない者はHPを完成してください。

HPは、各自のキャリアとして、後で必要になりますから、こまめに作品製作のデータ素材を更新するようにしてください。

ホームページの設計は田所先生の授業でやるでしょうが。
トップページのアイデアスケッチをメールしてくれれば、htmlにして添付返信します。takahashi@tamabi.ac.jp

Q&A「フレーム」について

Q&A「ジャバスクリプト」について


■1113 作品計画 1)目標の設定・可能性の探究・デザインの展開

■1120 作品製作

2)原理模型を製作し、動作軌跡・確動精度・重量バランス・強度の実験を行う。

高橋士郎の模型講評

■「重力」見えないもののリアリティ

■造形要素の取捨選択整理
1)ゲシュタルト(点・線・面・塊)
2)機構動作(自由度・二重振子状態・確動性)
3)物語性(抽象表現・具象表現)

■展示物の安全性(落下・転倒時の製造者責任)


■1127 作品製作

3)ジョイント部品製作のための治具と工具を設計する。剛性・素材規格・対偶。構造基本設計


■1204 作品製作 4)プロトタイプの製作
製作図面:組立三面図と部品表・部品図
組立仕上:薬品着色 塗装

■1211 作品完成 (冬休)  

■0108 作品の公開 webにアップする。

提出物:html

 

 

Part-3 動く造形をwebに表現する

動作の軌跡・構造・テクニカルイラストレーションなど、機構デザインの表現技法とプレゼンテーションの方法を研究する。

●主観的表現:
形態の美的表現・構造と表面・動作軌跡の表現・表題

●客観的表現:
着色組立図と部品番号・部品表・性能表・仕様表

●制作プロセスの表現:
機素の原理説明・用語・試作の記録・原理模型